- ――日能研関東で講師を始めるまでの経緯を教えてください。
- 元々学習塾の仕事をしていましたが、妊娠・出産で退職しました。それから12年間は専業主婦をしていて、子供の中学受験が終わったので、同じ塾業界で再就職しようと思いました。ほかにも求人を出している学習塾はありましたが、長年の実績があって中学受験専門で、教材や教育環境が充実している日能研関東を選びました。
- ――一般企業と就業時間が違うことについて、ご家族は何かおっしゃっていますか?
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家族の理解と応援がないと、難しいかもしれません。本当に助けてもらっています。子供たちは、じっくり話せる時間が減ったと思っているようですが、その分、朝や休日でフォローするよう心がけています。朝はゆっくりなので、駅まで子供を送っていきながら話をすることもあります。ただ子供たちは、もしかしたら友達の弟妹を教えている可能性もあるかもしれないので、学校では私の職業を内緒にしているようです。実際にそういうこともありましたが、私も家では絶対に話しませんでした。
- ――日能研関東に勤めてよかったなと思うことは?
- 塾業界はブラックだと思われがちですが、日能研関東は違うと思います。社員の方は教室運営についても考えなければいけませんが、講師は概ね授業に集中できます。ほかの講師の方々も尊敬できる方ばかりで、とてもいい職場だと思っています。私個人としては、生徒への接しかたが変わりました。「今日はできなくても、大丈夫。明日があるから」と柔軟に対応できるようになったと思います。日能研で講師をして、自分も変化したことを実感しています。
- ――仕事をする上で気をつけていることはありますか?
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常に機嫌をよくしていることです。私が楽しく授業をしていると、生徒も心を向けてくれますし、前向きに取り組んでもくれます。また、お互い気持ちよくやりとりができるよう、生徒のことは否定しないようにしています。ただそのために、注意するタイミングを逃してしまうこともあるので、難しいですね。
- ――今後チャレンジしたいことなどがありましたら教えてください。
- 今は、大人が子供に対してアプローチできる機会が減っている気がします。ですから勉強を教えるだけでなく、次の世代を担う生徒たちにとって、何かしらの役に立てたらと思っています。生徒たちが大きくなって、あんな先生いたな、あんなこといってたな、と思い出してくれたら嬉しいです。